調律と整調のお話
GW10連休が明け、
レッスンも通常通り始まりました!
毎年この時期に調律師さんから連絡が来ます。
この1年は自宅でデュオの練習もしたからか、ピッチの狂いはいつもよりも酷かった気がします・・・
昨日の仕事前に調律をお願いし、
今日はお休みだったので整調もお願いしました。
というのも、私の自宅のグランドピアノには
消音機能という機械がついておりまして・・・
今更ですが自宅でもちゃんとした練習をするためには音色やタッチにもこだわりたいので、機械を外していただくことにしました。
ハンマー手前にある銀色のバーが消音するための機械です。
これを外すことによってピアノの状態が変わるため、ストローク(ハンマーから弦の距離)やドロップ(ハンマーの戻り)などもピアノ本来のものに戻さなければなりません。
この、ストロークやドロップなどアクションや鍵盤を調整する作業を整調と言います。
調律とは弦を調整する作業ですね。
消音機能をつけていたので、タッチが変わってしまうのは仕方がないこと・・・と諦めていましたが、そもそも機械を取り外してしまえば良いということにようやく気づきました;
以下は今日の整調でピアノがどう変わったか、
備忘録として書きます。
☆ストローク(打弦距離)が平均46㎜~47㎜のところ、47.5㎜と大きくなってしまっていた(ハンマーが下がっていた)
→ストロークを狭くすることで指にかかる鍵盤の重さ、タッチが軽くなった
☆ストロークに合わせてレットオフ(ハンマーが弦に最も接近する距離)も調整
→より明瞭な音色、響く音に
☆アフタータッチも平均より1㎜大きかったので、調整
→打鍵の感触がとても素直になった
☆ドロップも調整
ナックルという鹿の皮でできた部品も消耗していたので黒鉛を塗って滑りを良くする
→無駄な運動が減るので連打やトリルもやりやすくなる!
今回の調律、整調でピアノについて気になることや、打鍵や音色がピアノ内部のどの部品のどの動きによって変わるのかたくさん教えて頂きました。
調律師さんがお話好きな方なので質問攻めにしても快く答えて下さいましたが、
本来は作業中にお邪魔してしまうのは良くないのかなあ、と思ったりもします・・・
調律師さんも人なので、個人差はあると思いますが。
そんなわけで今日はとても充実した休日でした!
これからの練習が楽しくなりそうです!